富山地鉄 一部廃線へ 自治体支援なければ
以前よりかなり苦しい状況にある富山地鉄について続報があった。
富山地方鉄道「滑川―新魚津」「岩峅寺ー立山」の廃線 今年秋に判断する方針
追記:既に支援策を求めた上での判断ということであった(NHK)
これまでの経緯
※1975年以来鉄道線の廃止がない
2024年2月:課長レベルの協議体設置
2024年9月:上記を発展させ、あり方会議設置(具体的な資料はHP等になし)
2025年2月26日:廃線検討について言及(弊記事)
支援を求めた額のうち3億円が赤字補填として断られたため
2025年4月1日:運賃改定実施(2024年11月申請;弊記事)
2025年4月15日:減便ダイヤ改正(弊記事)
富山ー寺田間、岩峅寺ー立山間が大幅な減便
廃止となる区間
廃止を検討しているのは、旧北陸本線と並走する滑川ー新魚津間、立山アルペンルートの一部ではあるが、それ以外の利用者が少ない岩峅寺ー立山間である。特に後者は、今年のダイヤ改正で冬季昼間運休となっている。
ひとまず、分析できる資料がないので、これ以上書けることが見当たらないのが現状である。公式の資料が県・市HPに見当たらないのである。
廃止となる時期
地鉄のダイヤは4月15日から夏ダイヤ、12月1日から冬ダイヤとなっており、2026年11月末の廃止を予定しているという。鉄道事業法によれば、同日の廃止を行おうとすれば、
・1年前となる2025年11月末までに廃止届を提出(自治体の同意は不要)
・それ以降でも、ひとまず廃止届を提出し、「公衆の利便を阻害するおそれがないと認めるとき」には廃止日を繰り上げることができるので、その場合は廃止日を2026年11月末実にする
が考えられる。要は、協議が整わなくても廃止できる状態にあるということである。
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