JR北海道 24年春ダイヤ改正 詳報

2024年9月25日未分類

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JR北海道のダイヤ改正を詳報する。思ったより大ナタである。
2024年3月ダイヤ改正について
まずは札幌から各方面へのダイヤ変更を見てみよう。2020年ダイヤ改正でも快速エアポートの増便と区間快速いしかりライナーの廃止を行っているので、それも含めたダイヤ変化をみていこう。

まず、千歳線は既報の通り、快速5本・普通2~3本の体制から特別快速1・快速3・区間快速2・普通2という体制になる。普通電車は北広島駅で折り返し、千歳以南の普通電車は室蘭線と直通運転となる。こちらに関しては737系電車も使われ、その場合にはワンマン運転となる。
全体の速達性自体は変わっていないがかなりイレギュラーなダイヤになっていることは見て取れるだろう。

このほか、
・新千歳空港23時台の特別快速を増発する。最終電車が28分繰り下がることになる。
・19時台の快速1本を特別快速に変更する。

続いて小樽方面。
これも既報の通りだが、桑園駅に全ての快速電車が停車するようになる。札幌駅での混雑緩和に資するものとされている。
千歳線の快速再編に合わせて、昼間は特別快速1本・快速1本が小樽方面に直通する。ただ、昼間の快速7往復は手稲~小樽間各駅停車となる。これに伴い、札幌ー小樽間の普通電車が毎時1本取りやめになる。ここまではっきり減便になるとは思っていなかったところ。昼間の快速は札幌以西で通過駅が3駅となる(ほしみー小樽間各駅停車ならまだ妥協点かと思われるが…)。
更に倶知安・蘭越方面からの快速ニセコライナーも手稲まで各駅停車に変更となる。所要時間自体は小樽駅での停車時間を短縮することで大して変わっていないものの、インパクトは大きいだろう。

岩見沢方面も昼間の江別行きを毎時1本削減する。
以上のダイヤ変更を踏まえるとざっくりこうなっている。

次いで、岩見沢ー旭川間に737系電車を導入する。同区間では滝川ー旭川間の気動車列車はワンマンであったが、H100系気動車・737系電車で運行される同区間列車はワンマン運転となる。この置き換えで滝川6:33発旭川行921Dは所要時間が56分から42分に短縮される。
滝川―旭川間では夕方時間帯の運転間隔を調整する形で列車が増える。昼間に本数を削減するとの記載もある。一応現行時刻を記載しておくので必要に応じて考察に使っていただきたい。

※滝川19:08深川行き、旭川18:17発滝川行を増発予定。

地方線区ではH100系をさらに導入する。
石北線・釧網線ではH100系気動車を投入し、キハ40・54を全て置き換える。

▲網走駅に停車する網走止めの列車(左・釧路発)と留辺蘂行の列車
速達化も実施されるという。また、特別快速きたみは久々に2両編成に増車される。
釧網線では釧路発網走行きしれとこ摩周号(釧路8:57発網走11:53着)で車窓目的の減速運転が実施される。なお、早朝、夜間の列車が取りやめとなる。これもまた、参考資料を掲載しておく。

H100系の置き換えについては下記に纏めた

2020年春ダイヤ改正 リリース
・函館本線 小樽~長万部(山線)201系を除く全列車
2021年春ダイヤ改正 リリース
・室蘭本線 苫小牧~室蘭 66本中42本*
・室蘭本線 東室蘭~長万部 全列車
・宗谷本線 旭川~名寄  稚内方面直通を除く全列車
・石北本線 旭川~上川  23本中2本
2022年春ダイヤ改正 リリース
・根室本線 新得~釧路 全列車
・石北本線 旭川~上川 北見方面直通を除く全列車
2023年春ダイヤ改正 春リリース5月20日リリース
・富良野線 旭川~富良野 全列車
※室蘭本線 苫小牧~室蘭 737系電車で再置き換え
2024年春ダイヤ改正
・函館本線 岩見沢~旭川 H100系・737系電車で一部置き換え
・石北本線 旭川~網走  全列車
・釧網本線 網走~釧路  全列車

根室線も鉄道事業廃止に伴う輸送体系の変更を実施する。こちらはまた、リリースが出るとのことであるが、
・全列車を富良野折り返しに変更し、各駅停車に変更する。
・富良野~東鹿越~新得間は4.5往復だが、1往復昼間に増発する。
・滝川~富良野間は9往復あるが、こちらも昼間の増発と夜間帯の減便を実施する。

最後に廃駅である。
・石勝線 滝ノ上駅:追分~新夕張間の途中駅は川端のみになる
・宗谷線 初野駅・恩根内駅:美深~音威子府間の駅は天塩川温泉と咲来のみになる。また、美深町内の駅は美深のみになる。
・石北線 愛山駅:現在でも一部の普通列車は通過する
・函館線 中ノ沢駅