JR東海 23年春ダイヤ改正詳報
JR東海のダイヤ改正は毎度細かいながら革新的なことをやっているようである。
1.定期「のぞみ」の発車時刻変更
のぞみ12本ダイヤになってから結構いびつなダイヤ間隔、つまり9分、9分、21分、21分という定期列車パターンとなっていたところをずらすようである。参考までに今回の変更をさっくりと書いてみたのが以下の画像である。
2.所要時間短縮
2時間24分の「のぞみ」を増やすだけでなく、2時間27分運転も今よりも増やすということになる。
山陽区間にも所要時間短縮の波が及び、広島までは全列車3時間台の運転を達成することとなる。
3.臨時のぞみの設定
過去にも臨時のぞみ(名古屋→東京の初発など)を設定していたがその続編。
一つには新横浜駅6時発のひかりと、品川6時発ののぞみの間に新横浜6時3分発ののぞみが新設される。新横浜から新大阪にはこの電車が先に着くことになる。こちらは土・月曜日を中心に運転としている。
上りでは新大阪6時台発ののぞみを1本新設する。これで朝6時台から12本ダイヤとなる(?!)。
4.山陽直通のぞみの追加設定
上の図を見ればわかる通りだが、正刻発の新大阪行が博多まで臨時延長することを設定している。これを受けて、山陽新幹線のダイヤも組変わり、九州新幹線にも影響が及んでいる。
5.夜間「ひかり」の速達化
6.名古屋駅での接続改善
7.朝上り「こだま」の所要時間短縮
もうどこまでダイヤを磨けば気が済むのかと褒めたくなる。
8.N700Sでの運転増発
編成数増加によるといえるが、定期列車の運用もある程度固定されることとなる。
ここからは在来線篇。高山線、参宮線以外は時刻変更すらなさそうである。
1.ひだのHC85系統一
定期列車10往復全てでHC85系が導入され、大阪ひだも存続となる。
2.ひだの停車駅見直し
見直しといっても組み換えである。
【下り】
ひだ5号・25号の停車駅を速達型に変更。つまり尾張一宮・鵜沼・白川口・飛騨金山・飛騨萩原・飛騨小坂・久々野を通過する。これにより美濃太田より先10分の短縮。
なお、後述の普通列車に下呂で接続する。そのためそこまで影響が大きく出るわけでもないだろうと言える。
また、ひだ1号を上記の駅に停車させる。所要時間は伸びない。
【上り】
ひだ16号・36号を飛騨荻原通過とする。代わりに18号を飛騨荻原に停車させる。
3.高山本線列車時刻見直し
本数が減るかのような言い草であるが、早朝・深夜帯を削って昼間に持ってくることである。
高山駅4:44→下呂5:34、下呂23:36→高山0:27と今までよく律義に残していたなというものが残っていたが、この通過駅付きの普通列車を廃止して、各駅停車を昼間に増発する
下呂11:35→高山12:34と高山12:45→下呂13:57である。
因みに上り列車については
富山10:11→猪谷11:00/猪谷11:19→高山12:30/高山12:45→下呂13:57→美濃太田15:09と接続が図られている。
4.参宮線始発繰り下げ
こういうとまた削減かと思われるが
今までの始発は伊勢市4:45発多気5:04着であった。
これが、伊勢市5:22発多気5:41着となる。
使いやすいダイヤになっただけだし、多気から新宮方面の始発は5:45発なので、何ら問題がないと言えよう。
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