「α列車」て何? ⑮【南東北篇】

2024年9月25日未分類

国鉄民営化の話がまとまりつつある頃の1985年、ダイヤ改正が実施されている。新特急が導入されたり、新幹線のスピードアップもなされている。
他方普通列車に関しては「α列車」が導入された。毎日運転の臨時列車で、利用者の動向を見ながら来年以降の運転があるかどうか判断するものであるしかしながら「α列車」と調べても詳細の情報が出てこない。そこで今回一連の記事ではα列車の趨勢を調べることとした。

使用した時刻表は1985年5月版の小型版全国時刻表。今回は南東北各線篇。他のものは以下のリンクからどうぞ。
今後の予定(「α列車」て何? ⓪総説篇)

・仙山線
【下り】
仙台8:05 山形9:19 7831M快速仙山
仙台16:28 山形17:36 7837M快速仙山
仙台17:19 山形18:19 7821M快速仙山(ノンストップ)
【上り】
山形8:50 仙台9:49 7822M快速仙山(ノンストップ)
山形11:00 仙台12:06 7834M快速仙山
山形20:05 仙台21:28 7840M快速仙山
快速仙山号はノンストップ以外の停車駅は北仙台・愛子・作並・山寺・北山形・山形に停車する。ノンストップは1時間で走破する。普通電車が1時間20分~30分程度かかることと比べれば相当早いことがわかる。また、現行ダイヤの快速は1時間15分程度であり、更に愛子まで各駅に停車(駅数も3駅増えている)し、羽前千歳にも停車する。
α列車以外の部分で言えば愛子までの普通・快速電車が1時間に1本程度となっている。

・左沢線
【下り】
山形10:20 寒河江10:49 7327D
【上り】
寒河江10:30 山形12:04 7330D
寒河江まで1時間に1本。この先民営化直後には40分に1本になっている。なんなら今より本数が多い。α列車の増便結果よりも本数が増えていることに注目頂ければいい。

・常磐線(原ノ町ー仙台)
【下り】
原ノ町9:49 仙台11:16 7233M(岩沼ー仙台は定期列車)
平10:18 仙台13:16 7237M(平ー原ノ町、岩沼ー仙台は定期列車、原ノ町11:48)
平12:07 仙台15:16 7241M(平ー相馬、岩沼ー仙台は定期列車、相馬から土休日運転、原ノ町13:45)
平13:19 仙台16:20 7243M(原ノ町ー仙台は定期列車、原ノ町14:55)
【上り】
仙台9:10 平12:11 7726M(仙台ー原ノ町は定期列車、原ノ町10:32)
仙台11:02 平14:12 7230M(仙台ー岩沼、原ノ町ー平は定期列車、原ノ町12:31)
仙台13:42 原ノ町15:14 7236M(仙台ー岩沼、相馬ー原ノ町は定期列車、相馬から毎日運転)
これもわかりづらいが、要は1時間に1本くらいを確保しにかかっているということである。


今は仙台ー原ノ町間が1時間に一本、原ノ町ー平(いわき)間が昼間2~3時間間隔が開く。また、仙台~平直通ではなくなり、原ノ町で全列車乗り換えとなっている(2021年春改正での輸送障害を抑える施策)。

・奥羽線(赤湯ー山形)
【下り】
赤湯17:40 仙台19:44 7832M(山形ー仙台は定期列車、山形18:16)
【上り】
仙台13:19 赤湯15:23 7827M(仙台ー山形は定期列車、山形14:50)

・奥羽線(山形ー楯岡)
【下り】
山形12:50 楯岡13:38 7525D
【上り】
楯岡13:43 山形14:36 7530D

普通列車の本数が少ないことだけ特記できる。楯岡駅とは村山駅のことである。