【Osaka Metro】時刻表デザインの話(前)

2024年4月26日未分類

昨今時刻表の配布が減っている。その中で公営交通…ではないのだが未だ配布を継続している会社がある。大阪市高速電気軌道ことOsaka Metroである。
その中身のデザインは大阪市交通局時代、特に昭和末期の頃から変わっていない。3面、終端は2面、時刻は縦書きで広告が必ず入るスペースがある。そして表紙はその線区の列車である。

さてここが問題である。大概鉄道車両の更新は20年ごとくらいに線区に新車が入る、イメージである。となれば新車導入は大イベントであり、直後のダイヤ改正で写真を変えたくなるものである。実際近鉄はしまかぜ、京阪はプレミアムカーを表紙の写真・イラストに据えていた。

しかしOsaka Metro、というより大阪市交通局は写真を全然変えていない。今回はそれをご覧に入れたい次第。
(特に最近動きがあったのでそれについては後編を準備しています)

まず表紙を全て見てもらおう。この通りである。
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1.御堂筋線
新20系21903F、行先はなかもず。他の写真もそうだが、マルコマークがはっきりと映っている。

2.谷町線
新20系22601F、行先は大日。現在谷町線は30000系と新20系での運転であるが、画像は新20系の第一編成である。後ろに映っている中央線らしき車両は過去のラッピングであり、窓下にマルコマークが書かれているものである。(おそらく30系?)

3.四つ橋線
新20系23601F、行先は西梅田。現在四つ橋線は新20系で統一されており、その第一編成である。

4.中央線
新20系24901F、行先は大阪港。中央線の車両は20系と新20系そして近鉄直通の車両であるが、そのうち新20系の第一編成である。しかし大阪港行は現在運行されていない。(コスモスクエアまで延伸したため)

5.千日前線
新20系25601F、行き先は野田阪神。現在千日前線は新20系で統一されており、その第一編成である。

6.堺筋線
66系66601F、行き先は動物園前。恐らくその奥に60系が映っているし、動物園前行は運行されていない。(天下茶屋まで延伸したため)

7.長堀鶴見緑地線
70系7101F、行先は鶴見緑地。長堀鶴見緑地線は70系がメインであり、その第一編成である。が、ホームドア設置前の写真であり、しかも鶴見緑地行は現在運行されていない。(門真南まで延伸したため)

8.今里筋線
80系、8108F、行き先は井高野。恐らく車庫の写真である。

P.ニュートラム
ニュートラム100A形、その第一編成(100-17)である(100系からの連番)。この車両が全編成撤退(2018年?)してからも使われている。これは2013年以降ダイヤ改正が実施されていないためであるが、コスモスクエア、住之江公園の両駅は中央線、四つ橋線の時刻表も掲載しているため更新しようと思えばできたともいえる。

これら、マルコマークがばっちり映っていて、しかも行先が古いものも見ての通り使われている。これがどうなったのかは後編で。

後編