JR西 今年秋減便改正についての考察1

2024年9月25日未分類

かなり気になるニュースが出た。

JR西日本は4月30日、新型コロナウイルスの影響による旅客需要の減少を受け、秋のダイヤ改正で在来線の運行本数を削減する方針を明らかにした。

上記記事より引用

更にJR西日本の2020年度期末決算で公開された文書の中にはこのような文言があった

そのため、…、事態が好転するまでは需要に応じたダイヤの見直し…利益の確保に全力で取り組んでまいります。 

https://www.westjr.co.jp/press/article/2021/04/page_17816.html 決算短信8ページより引用

とすれば秋のダイヤ変更は必至と言えるだろう。(おそらく今からダイヤを策定すれば秋ごろにダイヤ改正を行うことも不可能ではない)

そこで考え得る改定内容を考えてみる。需要予測などに基づくものではないので単なる予想であることはご承知おきいただきたい。また関西圏だけを対象に考えているのは瀬戸内各線では今年の春に大胆な減便が行われたからである。

・減車(連結両数を減らす)
運転本数を減らさずにコストカットを行う一番簡便な方法である。ただし207系321系のように固定編成で運転している区間ではどうしようもないのでそれ以外の線区などで考えるほかない。
2017年改正で米原ー姫路間を走行する新快速が原則12両での運転となったが、これを取りやめる(=一部を8両での運転)可能性が一番高い。(これに付随する本線の快速電車も減車の可能性がある)同様に阪和線普通電車のうち6両運転のものを4両に減らすものも増えるかもしれない。

・速達種別の取りやめ
すなわち各駅の本数は確保して種別を格下げすることにより本数を補充する手法である。快速停車駅が割を食うことになる。近年であればJR宝塚線や大和路線がその対象となった。次に狙われそうな路線は阪和線ではないだろうか。阪和線の運転本数の概略は以下の通りである:

なお上図では関空快速を省略している。それぞれ1本ずつで15分のサイクルを形成している3段構えの構成となっているが、速達列車(橙の区間)が天王寺ー鳳間で多いとなれば、区間快速を廃し、普通を日根野(or熊取)まで延長するということを行ってもおかしくはない。ただ阪和線の場合は総延長が60kmを越えているため、救済措置(天王寺ー日根野間に30分毎に快速を設定するなど)が取られる可能性もある。ほかに対象となりうる路線として奈良線(昼間のみやこ路快速を区間快速に格下げ)や嵯峨野山陰線(昼間の快速を普通に代替)などがあり得る。

・始発繰り下げ
今年春のダイヤ改正で終電を10~30分繰り上げた線区がある。初発列車の繰り下げを行う線区があるかもしれないので書いておく。

・単純な減便
例えばJR神戸線の神戸ー須磨間の昼間普通電車を毎時8本から4本にカット(運転区間短縮)や、加古川線の加古川ー厄神間のシャトル列車毎時1本を減らす、といったことも考えられるし、宝塚線列車のうち大阪駅発着のものをJR東西線の塚口止まり列車とつなげて走行距離を減らす、という手段もあり得るだろう。

そして最悪なパターンとして考えられるのは
・15分サイクルを20分サイクルに変更
まさかあり得るとは思っていないが、昼間のダイヤを75%にするという手法である。運転間隔を平準化した状態を保ちつつ本数を減らすことにはなるが、そのダイヤを作り上げるのが今年秋に間に合うかなどといったことに関しては疑問が残る。

というわけでこのようにいろいろな予想を立ててみたが、我々一般ピープルは「座して待つ」ほかないのである。そして時機が合えば利用する、それに尽きる。

5月19日追記
JR西日本の社長会見が行われた。予想が多きく外れる見込みとなったので新たに記事を書きました。どうぞそちらも参照ください。