スマホ時刻表は使いやすいの?? Part0

2024年4月26日時刻表

昨今ポケット時刻表が関西大手私鉄で廃止される傾向にある。記事執筆時点では京阪、阪急阪神が廃止、南海が廃止決定(5月下旬の改正まで配布見込み)、となっている現状である。その理由として一番主なものが「スマホアプリの普及により紙媒体の時刻表が減ったため」ということである。そして大体その文言に続くのが「これからは〇〇電車HPから便利で簡単に時刻表をご確認いただけます」といった感じの常套句である。となればすぐに湧く疑問が一つ。

本当にスマホアプリのほうが時刻表としての役割を果たしているのか??

これに尽きるわけである。便利なものを使い、不便なものを淘汰する。ただその意図でこの連載を書くことにする。ここでは個別のアプリやHPには立ち入らず全体的な傾向や利点欠点を示す。

・紙媒体時刻表の利点
持ち歩きさえすればいつでも時刻を参照できる
(電鉄会社が発行するものであれば)先着案内などの記号が付されているものがある

・紙媒体時刻表の欠点
失くすと使えない
わざわざ時刻表を携帯しなければいけない(であるから名刺サイズの時刻表が配布されていた)
発行部数に限りがある
(電鉄会社からすれば)広告掲載できなければ相当の負担になる

・時刻表アプリの利点
乗り換え案内が使える
スマホが使えさえすれば全国津々浦々の時刻表を参照できる
列車の停車時刻も同時に確認できる機能がある場合が多い

・時刻表アプリの欠点
情報弱者(すなわち高齢者やスマホを携帯できない学生など)が使えない
通信容量を食う、あるいはPDFファイルを逐一DLすることを強いられる

そして今回の本題はこの部分にこの2点が加わるかどうかである
①電鉄会社が発行する紙媒体時刻表に比べて情報量として欠ける部分がある
②電鉄会社が発行する紙媒体時刻表に比べて視認性について劣る部分がある

次回以降の記事(が存在するの場合)ではこの情報量と視認性、この2点について比較検討を加えたい。