JR各社 春の臨時列車リリースを読む
読みます。量が多いので前置きはなし。JR九州は特に記載したい事項が見当たらなかったので省略。
JR西日本
2025年【 春 】の臨時列車の運転について【 2025年3月1日(土)~ 2025年6月30日(月):122日間 】
~大阪・関西万博プラスワントリップ~3月ダイヤ改正から、特急「まほろば」を増発します!
この春、JR奈良線に臨時特急「いにしへ」号が登場!
嵯峨野線 春の混雑緩和及び特急列車の嵯峨嵐山駅臨時停車について
今回、臨時列車は全体リリースのみで、支社単位のものは掲載がなかった。ラ・マル・ド・ボァはJR四国のリリースには記載があった。
まずは山陽新幹線から。ダイヤ改正リリースとほぼ同様の内容である。鹿児島中央6時の臨時さくらは週末運転(しかも土曜)に限っているようである。北陸新幹線・東京方面の臨時列車がそこまで多くないのも同様である。
サンダーバードと連絡するつるぎ号は曜日運転列車(号数は定期に混ぜ込んで曜日運転扱いの列車)を解消しているので、純然たる臨時のみの設定である。一番多くなるタイミングでは毎時2本を全時間帯で確保することになる(金沢方面5月3日、大阪方面5月5,6日)。
くろしお号の曜日運転列車は金・土休日の運転に限っている。これを除いた純然たる白浜ー新大阪間の臨時は計16本ということになる。山陰線特急・特急こうのとりも概ね同様である。普通・快速電車の臨時増発は10本に限られる。2024年春ダイヤ改正で増発しているので、そこまで気にしなくてもよいのだろう。嵯峨嵐山駅の特急停車は朝3本、夕方4本である。
はまかぜの臨時列車は5月3~6日のみで、同日程で定期列車を香住~浜坂間延長運転する。
スーパーはくと(2024年春増便分)、やくも(2022年春改正曜日運転に変更分)の曜日運転列車扱いを解除することになる。3月15日以降は定期列車として運転となる。
寝台特急サンライズ出雲号の臨時列車は1往復のみ。2024年比-1往復、2019年比-2往復である。
さて本題、2025年春のダイヤ改正で定期列車化されたはずのまほろばがここに出てくる。今般車両申請にあたり、もう1往復を臨時列車として増発することとなったようである。
ダイヤとしては
定期:大阪9時58分発 奈良10時57分着
臨時:奈良12時21分発 大阪13時15分着
臨時:大阪14時15分発 奈良15時12分着
定期:奈良16時21分発、大阪17時15分着
例えば、はなあかりも同様に臨時運転となっているようだが、あくまで万博に合わせた需要喚起のようである。故に臨時運転日程は10月13日までの土休日となっている。なお、4月5日以降はご承知おきのとおり、683系の専用車両が充当され、くろしおの予備編成はこれから外れることとなる。
更に特急「いにしへ」なる列車が走る。これは京都・宇治・奈良停車の列車で、GWを外して土休日に運転される。4日のみ、各1往復のみの運転でかなり試験運転の要素が強そうである。近鉄との差別化という意図はありそうである。
ダイヤは
京都9時41分発 奈良10時36分着
奈良16時14分発 京都17時03分着
となっており、奈良駅でまほろばと両方在線する様子ももしかしたら見られるかもしれない。なお、まほろばデビュー時とは異なり、全て指定席の289系3両編成での運転となっている。またチケットレス特急券等の設定についての記載はない。
臨時Aシート併結については過去に設定のあった90号・91号(姫路10時42分発・野洲13時45分発)がGWに設定されるほか、金曜日を狙ってさらに1往復増となる。80号が姫路18時10分発・大阪19時13分発であり、81号が野洲20時59分、大阪22時発となっている。明らかにそれぞれの通勤特急を狙っている設定であることが分かるだろう。
JR東海
しなのは名古屋8時台発長野行・長野発名古屋18時台着が新規設定のようである。要は白馬乗り入れの廃止である。
その他は特異な事項を見つけることができなかった。
JR四国
しまんトロッコのトロッコ乗車区間が土佐大正からではなく土佐昭和からとなる。また、ダイヤ改正のため、しまんとの宇多津乗り換えの記載がなくなっている(南風併結がなくなったため)。
JR北海道
特急北斗1往復の臨時列車扱い(2021年春改正以降年間30日程度運休)が解除となる。特急カムイ1往復についても同様である。
くしろ湿原ノロッコ号が6月に川湯温泉まで延長運転される。
JR東日本
ネモフィラ・大藤・あじさい・鎌倉と観光需要ののちに記載があるのが例の早朝かいじ70号である。始発は甲府駅で平日はすべて運転しているようである。
そのほか気になった列車として、快速「おおみなと」を挙げる。GW中に大湊線を純増することとなる。ダイヤとしてはひなびと同様のようである。
また、GW中の特急いなほのうち、5月3日新潟発、5月5,6日酒田発がそれぞれ速達電車となっていて、所要時間を20分ほど短縮している。停車駅を途中3駅(定期列車は9駅)に絞っているのがその大きな特徴であろう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません