JR九州 25年春ダイヤ改正詳報その1(新幹線・特急)
JR九州のダイヤ改正を詳報する。JR九州にしては珍しく増便ダイヤが目立つ。まずは新幹線と在来線特急から見ておこう。
九州新幹線
日中時間帯の増発
昼間の九州新幹線は、概ねつばめ(熊本ー博多)、さくら(鹿児島中央ー博多)、さくら(鹿児島中央ー新大阪)が運転されているが、こうなっていない時間帯について修正がかかる。1往復のつばめ(鹿児島中央―博多)をさくらに振り替えて、熊本ー博多間につばめを設定する。
鹿児島中央11時23分発博多行きつばめ号をさくら号に変更し、熊本駅からはつばめ号博多行きを別途運転する。
博多駅15時36分発鹿児島中央行きつばめ号をさくら号に変更し、熊本行きつばめ号を別途運転する。
みずほ号の充実
みずほ615号(下り最終)が2022年春改正以来熊本止め(臨時に鹿児島中央駅延長)となっていたが、鹿児島中央行きに戻される。また、みずほ号4往復が定期列車に復する(JR西日本の詳報参照)。
始発上りさくら号の充実
現行のみずほ600号(鹿児島中央6:35発新大阪10:21着)より繰り上げて、臨時さくら574号(鹿児島中央6:00発新大阪9:59着)を運転する。途中川内・熊本・久留米・新鳥栖・博多・小倉・新下関・広島・岡山・姫路・新神戸に停車する。
西九州新幹線
かもめ1号が嬉野温泉に停車するようになる(嬉野温泉7時10分発、長崎7時33分着)。
※下り始発は新大村6時20分発長崎6時36分着のかもめ10号、かもめ1号は嬉野温泉のみ通過、現行かもめ3号は武雄温泉7時42分発、嬉野温泉7時49分発、長崎8時12分着。
在来線特急
鹿児島線(きらめき・かささぎ)
・小倉行ききらめきを朝に設定する(博多7時11分発、小倉8時8分着)。かささぎ202号(現行佐賀6時25分発、博多7時6分着:改正7分着)と連絡する。
・かささぎ101号(門司港6時40分発、博多7時53分着、肥前鹿島8時58分着)の使用車両を787系から(恐らく)885系に変更する。現行は1号車グリーン車、2~5号車が自由席であるところ、1号車の半室も自由席となるため、自由席の着席定員が35人増える。
(※現行2号車、改正1号車後方、2号車は平日のみ博多まで自由席、平日博多から、及び土休日は指定席)
・二日市駅にかささぎを新規停車させる。
朝の博多方面行3本を停車させる。昼間からは約半数かそれ以上停車しているが、博多方面行は8時50分着(博多9時02分着)が最初で、通勤利用には向いていなかった。
日豊線(きらめき・ソニック・ひゅうが)
・日豊線行橋駅始発ソニック10号が運転される。行橋駅10時05分発、博多駅11時10分発で、後のソニック16号の15分ほど前に運転される。中津方面からの普通電車(現行中津9時38分発相当の電車か?)と接続するとのことである。
・ソニック46号の停車駅を増やす。小倉駅18時05分発、博多駅18時52分発で、赤間・福間・香椎の各駅に停車する。通勤時間帯博多方面のソニック(前後列車である44・48号)は停車している。
・ソニック44号、49号(大分16時10分発、博多19時28分発及び博多19時00分発大分21時06分着)を6両から7両に増結する。
・ひゅうが5号の時刻を見直し、延岡6時52分発、宮崎7時59分着に繰り上げる。
豊肥線
豊肥線特急の現行列車は
・熊本ー大分・別府間特急「九州横断特急」「あそぼーい!」各1往復(あそぼーい!1往復の運転の無い日は同時刻で九州横断特急を運転:熊本ー大分間は合計2往復)
・熊本ー宮地間特急「あそ」1往復
・熊本ー宮地間特急「かわせみ やませみ」1往復※運転日注意
となっている。
このうち
・「あそ」運転取りやめ
・「九州横断特急」を+1往復
・「あそぼーい!」2往復運転に変更のうえ、熊本ー宮地折り返しに変更
・「やませみ かわせみ」運転取りやめ
となる。
結局は
・熊本ー大分間特急「九州横断特急」3往復
・熊本ー宮地間特急「あそぼーい!」2往復 ※運転日注意
に変更となる。
結局は大分発着の定期特急を増やすということになる。これにあたって、「九州横断特急」「あそぼーい!」の停車駅を見直し(削減)し、熊本・新水前寺・肥後大津・立野・阿蘇・宮地・豊後萩・豊後竹田・緒方・三重町・大分となる(熊本ー宮地間は現行のやませみ かわせみと同じ)。一番ダメージが大きいのは赤水駅(普通列車13往復のみ停車)であろう。
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