「しおかぜ」「南風」の全車指定席化とパワーバランスを考える
JR四国及びJR西日本は、2027年春から、在来線特急「しおかぜ」「南風」の自由席をすべて指定席に変更すると発表した。
在来線一部特急列車の全席指定席での運行について― 特急「しおかぜ」「南風」の指定席を増やします ―
(同日リリース)「e5489」専用「トク特しおかぜチケットレス」「トク特南風チケットレス」の発売について
現在、特急しおかぜは4,5号車が自由席であるのを指定席に変更する。一方いしづちは6,7号車自由席、8号車指定席というのは変更がない。特急南風は3号車が自由席であるが、これを指定席に変更する。指定席が満席の場合は立席特急券(自由席と同額)を発売する。その他の取り扱いについては別途公表とのことである。
ここで考えたいのが、JR西日本とJR四国の特急における自由席と指定席の施策である。JR西日本は、特急スーパーおき・まつかぜ・はるか・能登かがり火と今回指定席化するしおかぜ・南風以外ではすでに自由席が廃止されている。それに合わせてチケットレス対応等を進めているところである。
JR四国はどうかといえば、特急の座席指定は自由席が主体である。もっとも、2024年春ダイヤ改正では、南風の指定席を半両拡大している(リリース)。しおかぜも、2025年のお盆期間から、繁忙期においては5号車を指定席として運転(当該期間は8両ともども「しおかぜ」として運転、自由席は2両残る)している(リリース)。こうやってみると、じわりと指定席を増やす方向性であったことは確かである。
また、今回発売されたトク特チケットレス(JR西日本ネット予約「e5489」の商品で、山陰、岡山、紀南で指定席に対して設定されている)についても、2024年10月には南風ですでに設定がされている(リリース)。指定席主体の特急に呼応する流れはe5489へ相乗りする方向で進んでいるといえる。
一方で、JR四国の「スマえき」は、依然、指定席には未対応である。また、あくまで岡山方面の特急のみ指定席の設定を進めているということを考えれば、パワーバランスというのがあるのではないかという風に推論を働かせるのも無理はない。
ついでに、特急に乗車できる定期券についても触れておくと、JR西日本のパスカルは1年の経過措置を置いて廃止、JR北海道のかよエールは2027年度末で廃止のうえ、e-passというものに移行(リンク)。JR四国の「快てーき」は果たしてどうなるのであろうか(今回の全車指定席化の施策を経てもなお、予讃線・土讃線ともに自由席設定の特急が残るため)。
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