「α列車」て何? ⑧【九州北部篇】

2024年9月25日未分類

国鉄民営化の話がまとまりつつある頃の1985年、ダイヤ改正が実施されている。新特急が導入されたり、新幹線のスピードアップもなされている。
他方普通列車に関しては「α列車」が導入された。毎日運転の臨時列車で、利用者の動向を見ながら来年以降の運転があるかどうか判断するものであるしかしながら「α列車」と調べても詳細の情報が出てこない。そこで今回一連の記事ではα列車の趨勢を調べることとした。

使用した時刻表は1985年5月版の小型版全国時刻表。今回は九州北部篇。他のものは以下のリンクからどうぞ。
今後の予定(「α列車」て何? ⓪総説篇)

・鹿児島線(熊本ー八代)
【下り】
熊本12:03 八代12:42 7151M
・鹿児島線(熊本ー八代)
【上り】
八代12:47 熊本13:27 7150M
現行ダイヤだと熊本ー八代は1時間に2本(程度)ある。ただ、肥薩おれんじ鉄道線の分離開業によって、八代以南は原則乗り換えだから、鳥栖・大牟田・玉名ー八代の直通が主な運行形態となっている。また、L特急有明に関しても、2003年廃止(九州新幹線部分開業時)に比べるとおよそ半数くらいか。
まだこの当時のダイヤではシティ電車化していたとは言い難いと言える。八代より更に南、日奈久まで行くかあるいはもう県境を跨ぐ形での運行となっている。

・篠栗線(直方ー博多)
【下り】
新飯塚9:46 吉塚10:40 7831D
新飯塚15:28 博多16:36 7855D
【上り】
博多14:10 新飯塚15:17 7852D
博多15:19 直方16:38 7856D
そして本数の未だ少ない原田線、と。今や普通2、快速1であるからその本数増に至る第一歩といえよう。現行ダイヤだと篠栗線、その先直方・折尾・小倉方面へと直通する列車は全列車博多まで乗り入れている(他方で、漆生線は廃止されたし、後藤寺線直通もなくなっている)。こちらもネットダイヤになっていないし、朝ラッシュ・夕ラッシュに本数を増やすというわけでもない。

・日豊線(杵築―大分)
【下り】
亀川10:00 大分10:22 7535M(別府ー大分は定期列車)
杵築11:46 大分12:24 7541M
亀川13:30 大分13:51 7547M
亀川15:11 大分15:52 7551M
【上り】
南延岡6:15 亀川9:16 7526M(南延岡ー西大分は定期列車、大分8:56)
大分10:55 杵築11:33 7532M
大分12:48 亀川13:08 7536M
大分14:23 杵築15:05 7538M
大分16:46 別府17:04 7556D
現行大分から別府方面は昼間1時間に2本である。特急電車は1時間に2…本だったはずだが昼間半数が臨時列車化している。それよりも、1985年ダイヤは終電/最終が早すぎる(現行ダイヤだとそれより1時間程度下がっていることが多い。この辺りはシティ電車の次、つまりは民営化以後の努力に委ねられたところといえる。)。