JR西、電気式気動車新造 置き換えの展望は?
JR西日本はニュースリリースで電気式気動車DEC700形を導入することとなった。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210625_03_dec700.pdf
1両のみの製造でとりあえず新山口支所に配属されることになった。
これはJR西日本が気動車の新製および置き換えを示唆したものになるが導入するとすればどこになるのだろうか。
まずざっとJR西日本が導入している気動車を列挙する。特急および一般車両のみを挙げ、87系(瑞風)と業務用は除いた。
キハ189系(2009~10年)21両
特急はまかぜなど
キハ127,122系(2008年)19両
姫新線兵庫県区間(姫路~上月)
キハ187系(2000~03年)26両
特急スーパーまつかぜ,おき,いなばなど
キハ126,121系(00年~03年)29両
鳥取近郊(浜坂~益田,境線,鳥取~智頭)
キハ120系(1992~96年)88両
キハ40,41,47,48(国鉄時代)254両
参照:https://www.westjr.co.jp/company/business/material/pdf/list_rolling_stock.pdf
恐らく置き換えの対象になりうるのはキハ40系列とキハ120系である。主な線区を羅列すると
キハ120系:
関西本線(加茂~亀山),越美北線(福井~九頭竜湖),高山本線(富山~猪谷),大糸線(糸魚川~南小谷),木次線(全線+山陰線宍道~松江),山陰本線(出雲市~益田~長門市),津山線,因美線(津山~智頭),姫新線(佐用~新見),伯備線(米子~新見;わずか),芸備線(主に三次~備後落合),福塩線(府中~塩町),美祢線(+仙崎支線)
キハ40系列:
氷見線,城端線,播但線(寺前~和田山),吉備線,津山線,境線,岩徳線,芸備線(広島~三次),山口線,山陰本線(豊岡~下関)
では、電気型気動車が置き換えるとすればどこになるのだろうか。キハ120系の場合現在体質改善(車内照明をLEDにするなど)を行っていることを考えれば優先して置き換えることは考えづらい。
他方キハ40系列が運用されている路線の中でまず電気型気動車を導入される線区として考えられうるのはその信頼性の低さからあまり高低差がない路線が選ばれそうである。その上で更なる置き換えを進めるかどうかを決めるものと思われる。
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