【却下】「ひやっしー」開発者の著書を京大図書館に推薦した話
一応これでも社会科学をやっている者の端くれという自覚はあるのだが、「ひやっしー」なるものを開発している人の行状はよく仄聞するところである。同氏の図書が京都大学に蔵書されていなかったので、一つ推薦してみたところである。
ただ、こんな本が京大にあるなんて!となってしまった際に申し訳が立たないので経緯を記載しておこうと思う。
推薦文を書いておく。
筆者は科学者を自称するタレントであり、近代自然科学が積み上げてきた承認プロセスを軽視している。また、筆者は学部を退学するにあたり、「温暖化問題へのタイムリミットが迫っている」ため研究に専念するとしていたものの、実際にはタレント業に邁進している。上記の事情を踏まえれば、本来かかる学術を考究するはずの大学の図書としては相応しくないと言えない。しかし、このような筆者でも東京大学工学部に在籍し、一応研究者として活動していた事実は軽視できない。京都大学として筆者の所業を対岸の火事とせず他山の石として批判的に摂取すべきであるため、蔵書として推薦する。
翌日、このような回答が帰ってきた。
京都大学附属図書館です。
お申込みいただきました下記の学生希望図書について
検討の結果、個人で購入することが望ましいため、
購入不可となりましたことをご連絡いたします。
ご期待に添えず申し訳ありません。なお、京都市の公共図書館には所蔵がございます。
https://www.library.pref.kyoto.jp/cross/cross.html?q=9784265840410#4265840418附属図書館では、京都府内の図書館の図書を無料で取り寄せられるサービスも行っております。
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/mainlib/service/kyotoprefectureill
こちらのご利用もご検討いただければと存じます。今後とも附属図書館をどうぞよろしくお願いいたします。
そうして、同氏の本は京都大学に置かれないままとなった(蔵書検索のリンクは以下です)
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