2021春ダイヤ改正 詳細時刻比較 【徳島線編】

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄,ダイヤ改正

2021年春のダイヤ改正の時刻表が先日発売されました。JR各線で大規模なダイヤ変更が見られる今回、改正前後で比較するものを作ってみました。
この記事では徳島線を扱います。

JR四国はダイヤ改正で徳島ー穴吹間と高知ー土佐山田間でパターンダイヤを導入すると発表した。土讃線のほうは土佐山田から高知方面の列車が1時間歯抜けになる箇所(ただし後免→高知間では今回の改正で増発したと発表されている)がある以外にはほぼ完全なパターンダイヤが形成されている。(土讃線についてはJR四国のニュースリリースを参照願いたい。また主眼に当たらない部分では阿波池田ー大歩危間で1往復+土休日1本削減されている。)しかし、徳島線に関してはJR四国の置かれている状況を示唆しているように思われたので今回扱うことにしました。

徳島駅 阿波池田方面
※印は土休日運休
徳島 阿波池田方面
確かに昼間にパターンダイヤが導入されているが…特急が1往復減便されていることが分かる。パターンダイヤもそこまで完全なものとも言い切れない。これだけならともかく、阿波池田駅からの時刻を見れば事態の深刻さが明確にわかるだろう

なお注記しておくと、牟岐線と徳島線を直通運転する列車がかなり増えている。これは運転間隔がそろっている強みを生かしたものであろう。

阿波池田 徳島方面
昼間阿波池田方面から徳島方には普通列車の運転間隔が3時間程度空くことになった。牟岐線のパターンダイヤ導入時には阿南以南でも2時間に1本程度の運転本数が確保されていたわけであるが今回はかなりの思い切った減便をしている印象を受けざるを得ない。今回のダイヤ改正でのパターンダイヤ導入を積極策と評したこともあったが、実際はかなり厳しい状況に追い込まれている可能性があるのではないかと考えざるを得ない。