Osaka Metro夢洲延伸の加算運賃は「90円」で申請

2024年4月26日大阪市交通局/Osaka Metro

Osaka Metroは2月9日、中央線(コスモスクエア~夢洲間)の加算運賃について、90円で申請したと発表した。

Osaka Metro 中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)の加算運賃の上限設定について認可を申請しました

2025年度の営業に向けての加算運賃の設定に至ったものである。

夢洲~コスモスクエア間を乗車する際に実際に支払う運賃は
2区:330円(230円+バリアフリー加算10円+加算運賃90円)
適用駅例:大阪港(5.6km)
3区:380円(280円+バリアフリー加算10円+加算運賃90円)
適用駅例:弁天町(8.7km)
4区:430円(330円+バリアフリー加算10円+加算運賃90円)
適用駅例:梅田(14.8km)・天王寺(17.9km)・新大阪(18.3km)
5区:480円(380円+バリアフリー加算10円+加算運賃90円)
適用駅例:長居(22.3km)

となる。なお、夢洲~コスモスクエア間は営業キロが3.2kmとなるため、1区運賃に加算運賃が関わる場合がない。

加算運賃が設定される場合、ある程度の長期の需要見込みの中で算定されるものである(例えばこの春開業の北急延伸についても30年程度で設備投資費を回収する前提で加算運賃が設定されている)。ただ、認可にあたっては直近3年度での収支をもって判定する。
万博終了後に引き下げられる可能性も一応見ておいてよいだろう。(※加算運賃は通達で「上限額の範囲内といえども現に設定している額より増額してはならないこと」とされているため、90円で認可を受けて実施運賃がいきなり60円となることは極めて考えにくい)

関西の加算運賃設定例でいえば
・北急南北線延伸線:60円
・京阪鴨東線:60円
・京阪中之島線:60円
・阪神なんば線:60~90円
・JR関西空港線:160~220円
・南海空港線:120~230円
・近鉄けいはんな線:40~130円
・泉北高速線:20円
となっている。

今後運輸審議会で審議され、その際にパブリックコメントが実施される(はずである)。


▲中央線の最新車輛400系電車。これが夢洲まで行くことになる。